昭恵夫人はいつまでしらばっくれるのか
古賀茂明×望月衣塑子が「独裁者」を斬る!④
■なぜ谷氏本人を証人喚問しなかったのか
古賀 官邸は、この文書そのものが谷氏の独断で書かれたもので、昭恵夫人は関与していないとしました。それならなぜ、谷氏本人を証人喚問しなかったのか。渦中の谷氏は2017年8月、在イタリア日本大使館一等書記官になりました。これは、異例の栄転です。イタリアはヨーロッパのなかでも、みんなが行きたがる国なんです。ノンキャリアの谷さんが、外務省へ、しかも一等書記官ですから、かなりの厚遇ですね。
昭恵夫人付職員として真実を知り得る立場にいながら、無言を貫いたことへの論功行賞であるのは間違いないと、これまた官僚ならば誰もがわかること。安倍首相という権力者に逆らわず不利益なことをしない者は、守ってもらえ、最終的には報酬を手にすることができる。官僚たちは改めて、そのことを心に刻んだはずです。
望月 最後に昭恵夫人が2015年9月5日、塚本幼稚園で講演を行ったときのことを。
午前の部終了後、籠池氏から正式に名誉校長就任を依頼され快諾。その午後からの第二部の講演で語った内容です。「名誉校長就任」を嫌がっていませんし、自ら喜んで関与したのは明らかですね。
「瑞穂の國記念小學院、え〜、来年開校予定だったのが再来年に延びたということでございますけれども、素晴らしい小学校ができるということで、私もあの、名誉校長で私はいいのかしら?(笑)と思いますけれども。あの、何か籠池園長、そして副園長のもう本当に熱い熱い、この国に対する、教育に対する思い。お手伝いできればなぁ。という風に思っているところです。
(著述家・菅野完 音声データより)
(『国難を呼ぶ男! 安倍晋三 THE 独裁者』より構成)